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更新日:2013年6月20日

欧州3カ国行政調査報告

このたび愛知県市長会の欧州行政調査団の団長として、7月5日から14日までの10日間、視察に出かけてまいりました。視察先はイギリス、フランス、ドイツの各国です。内容的にかなり盛り沢山なので、すべてをここに書き記すことは困難です。よってまず総括的な感想をまとめ、次に日程にしたがった所感などのポイントを記しました。

総括

朝の散歩で迷子になる不安を感じたほど広大な農地
(ハノーバー市街地近郊)

今回の行政調査は天気に恵まれ、飛行機の窓から欧州各国の地形や都市の様子をしっかり確認することができました。欧州の国は面積的に日本と大きく変わらない国が多く、私たちはとかく数値のみで日本と比較をしがちですが、現実には山岳地帯が大半で人間が生活に利用できる土地の限られた日本と、広大な平野部を持つヨーロッパ各国とは国土の地勢そのもののあり方が全く違うということを強く認識させられました。

欧州滞在中、私は毎朝早起きをして1~2時間ほどの散歩を楽しんだのですが、ドイツの地方都市ハノーバー市郊外の田園地帯では、地平線まで広がる麦畑や牧草地が大海原にも思え、広大な風景の中で方向感覚を失ってしまう恐怖を覚えたほどでした。

平原を縦横に走るアウトバーン

欧州各国は食料自給率が極めて高いと言われています。これにはそれぞれの国の農業政策の違いもあるのでしょうが、そもそも日本とは平野部の広さが違い、農業基盤そのものの規模に大きな差があることを前提に考えねばならないと痛感しました。

農業に関しては農地面積だけでなく気候の違いも重要です。梅雨もなく年間降雨量の少ない欧州の国土では、畑作や放牧など粗放な形態の農業経営が適しているでしょう。また日本のような温暖多湿な国土では、水田農業こそが気象条件にかなった農業体系であると思われます。

都市基盤の充実についても、国土の地勢というものが大きく影響すると感じさせられました。それぞれの国での都市間移動は、高速道路を使ってバス移動をすることが多く、高速道路網の充実ぶりに感心しました。これらの建設にも起伏の少ない地形が大きく幸いしており、道路や鉄道を建設するコストは極めて安価で、日本の比ではないと想像させられました。

都市開発についても同様で、郊外に広がる農地や森林を切り開けば容易に都市の拡大をすることが可能と思われます。今回訪問した3カ国は、国家の近代化を進める上で、地勢面の優位性が高い国々であったと感じさせられました。

パリの街は水平線まで続くよう
(モンマルトルの丘から)

しかし一方、都市の開発が容易であることが都市化の進展を加速させ、過度の森林伐採を進めた結果、環境問題を生んでしまった歴史があるようです。環境首都コンテストを早い時期から開催するなど、欧州各国が国家を挙げて環境政策に取り組んでいる背景には、こうした過去の経緯があるということだと思われました。

以下、公式訪問場所とテーマ別に所感を書き記しました。それぞれの関心のあるタイトルをクリックしてください。

安城市長 神谷 学

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