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更新日:2013年6月20日

時代の流れを見る

平成16年度の安城市決算を審議していただいた9月定例市議会が、9月末に終わりました。

平成16年度については、前年度が景況の不透明感が強かっただけに、年度当初は財政的に厳しい1年となることを覚悟しておりましたが、年度が終わってみると自動車産業を中心に法人の生産活動に活気が出て、前年比で法人市民税は20%ほど伸び、またそれに呼応して個人市民税も数%伸びるなど、望外の黒字の決算を結ぶことができた1年となりました。

中部国際空港の開港、愛・地球博の成功などを通じて、「元気な愛知」ということばをよく耳にしますが、市の財政状況の好転からもそんな現実が感じられるようになってきました。

バブル経済崩壊後の景気低迷が続いた長い期間は「失われた10年」と呼ばれておりましたが、実感としては10年どころか、もっと長いトンネルに入っていたような気がしておりました。未来の希望を見出せない若者たちの自殺や、自暴自棄に近い凶悪な犯罪が増えるなど、失われたのは単に社会的な富(とみ)に留まらず、精神的なゆとりへの影響も大きかったと痛感させられました。

ただ、社会の変化は相変わらず激しく、現在の好況が末永く続くという保証はありません。時代や社会の変化に対応しきれない人たちへは、行政が責任を持ってセーフティー・ネットを用意してゆく必要があると考えます。

あれこれと過ぎ去った1年をゆっくり振り返る間もなく10月に入りますと、今後3か年の行政の中期計画である「実施計画」の市長査定が始まりました。来年度の予算編成の基本となる重要な中期計画の最終チェックです。

市長に就任して2年8ヵ月。この間、緊急を要する地震・豪雨への防災対策を最重点に行財政運営に携わってきました。

しかし、災害への備えについて、完璧な状況を創り出すことは不可能です。今後も重要な公的施設への耐震診断・工事を進めて行きますが、長期的な視点からは、災害に強くなるための市街地整備、福祉と抱き合わせた安否確認の住民ネットワークの構築など、ソフト・ハード両面からの環境整備が重要となります。

また本年春からの新しい総合計画に、目指すべき都市像として「市民とともに育む環境首都・安城」という目標を掲げました。この目標の実現に向けた取り組みを、いよいよ本格的にスタートさせてゆきたいと考えております。

環境問題に関しては、安城市1市の取り組みが地球の温暖化防止などにどれほどの効果があるのかと疑問に思われるかもしれませんが、安城市の頑張りが日本全国の都市から注目を集めるようになれば、全国の自治体レベルでのさまざまな取り組みに一層の弾みがつくことが期待されます。

子供たちの時代に大きな負の遺産を残すことのないような、そんな社会づくりを願って中期計画をまとめました。来年度の予算に反映させ、1つずつ実行に移してゆきたいと考えております。

安城市長 神谷 学

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