市長のページ

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更新日:2013年6月20日

秋の夜長に考える

うだるような暑い日々が続いていましたが、九月も半ばを迎えると、空気は澄んだ秋のものに入れ替わってしまったようです。ふと回りを見渡せばススキの穂は大きく伸び、いつの間にか十五夜も過ぎてしまいました。

命の燃え立つような夏が過ぎると、うるさいほどの蝉しぐれは影をひそめ、静かな秋の虫の音が聞こえるようになってきました。涼しい秋の夕暮れなど、つい先日までのあの夏の日々が、遠い思い出に変わってしまうのが不思議に感じられてなりません。

この1か月ほどは、愛知万博関連行事への参加、さらに安城七夕まつりの開催と猛暑の中のイベントが続き、やれやれと思う間もなく衆議院の解散そして総選挙。この間に、隣接する2市で市長選挙も行われ、あちらこちらの応援や激励、そしてお祝いと、残暑の厳しい中、深夜まで走り回っていたことが夢のように思われてなりません。

各種の選挙結果は、私にとって予想外の結果となったものもありましたが、総括すれば重要なテーマは「改革」。これを有権者がどう感じたかが得票となって表れたということなのでしょうか。

他市の首長選挙であり、また地方選挙とは異なる国政選挙ではありましたが、身近な民意が何を求めているのかを改めて確認することができ、考える材料の多い各種の選挙結果となりました。

私自身は「安城をかえる」というスローガンを掲げ、まずできることから実行に移してきたつもりですが、まだまだ道半ばと痛感させられます。


この1年間を振り返れば、市職員の汚職事件、談合疑惑の発覚など、古くからの膿がいっぺんに噴き出した感があります。市役所に警察が入るのは、実に半世紀ぶりのことと聞きました。安城市政にとっては、恥ずべきことだったと振り返ります。

しかし、現に膿が内在しているのに、それがないかのごとく隠蔽をし続けることこそ、さらに恥ずべきことと考え司直の手に捜査を委ねることとし、いずれの捜査にも役所を挙げて全面協力をしてきました。長期にわたる感覚の麻痺や馴れ合いの構図が、今なお安城市にあるのであれば、残された任期中にそれを根こそぎに絶やしてしまいたいと考えております。

私たちの地域、経済は回復傾向にありますが、国・県の厳しい財政事情を考えますと、これから安城市にも当然その影響が及ぶことは予想されます。市民生活に大きなしわ寄せが出ないように、市独自の努力というものが不可欠になってきますが、それでも市民の皆さんの自覚やご協力に頼らねばならないことは出てくることでしょう。

「信なくんば立たず」 市民の信頼なくして社会は成り立たないという論語のことばです。信頼される市政であって、初めて市民の皆さんの真の協力が得られると考えるべきでしょう。

そんな市政実現のために、情報開示のあり方、職員の接客態度、第三者によるチェックの働くシステム作りなど、まだまだ取り組むべき課題は山積しております。長年慣れ親しんだぬるま湯的な体質改善は、一朝一夕にできるものではありませんが、これらの事件を貴重な教訓として、市民から信頼され愛される市役所づくりに頑張ってまいりたいと思います。

自らのまちを愛する心を持つ市民の皆さんの厳しい目と声を、引き続きさまざまな形で市政にお寄せいただきますことをお願い申し上げます。

安城市長 神谷 学

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