市長のページ

ここから本文です。

更新日:2013年6月20日

大きな歴史の節目に思う

今年は終戦から、ちょうど六〇周年に当たります。そんな歴史の節目を意識してか、ここ数年来、アジア近隣諸国でさまざまなスローガンを掲げた反日的な政治運動が活発化したことは記憶に新しいところです。 

私自身、古くから中国の友人を何人か持っており、良好なお付き合いをさせていただいているだけに、テレビに映し出される中国での反日デモに衝撃を覚えてしまいました。

先の大戦について教わったことは、私自身の受けた学校教育の中では十分ではなかったのではないか。また、祖父母や父母らから聞いた断片的な戦時体験からも、十分な知識を習得しているとは言えないのではないか。そんな自分自身の反省から、この数ヵ月、日本と戦争との関わりを中心とした本を読み続けてきました。

私の読んだ主な本は、

  • 「ライシャワーの日本史」 エドウィン・O・ライシャワー著(講談社学術文庫)
  • 「日中戦争見聞記」 コリン・ロス著(講談社学術文庫)
  • 「満州国見聞記」 H・シュネー著(講談社学術文庫)
  • 「日中はなぜわかり合えないのか」 莫邦富著(平凡社新書)
  • 「靖国問題」 高橋哲哉著(ちくま書房)
  • 「新しい哲学を語る」 梅原猛・稲盛和夫著(PHP出版)

などです。


愛・地球博8月2日「安城市の日」には、大勢の市
民のご参加・ご協力をいただきました。

日本人自らが書いたものが比較的少ないのは、日本人の主観による戦争観に偏り過ぎてはならないとの思いからなのですが、何冊本を読んでみても、混沌とした先の大戦争を一個人で総括するということは、とてつもなく困難なことであることを悟ったに過ぎませんでした。

私自身、敗戦国、被爆国の国民として被害者的な感情は払拭できませんし、さりとて戦時中にアジアの周辺国にご迷惑をおかけしたことも否定はできないと考えます。

それぞれの国が戦争に至った大義というものは概ね理解できましたが、どこの国のどんな行為が正義であったのかについてはますますもって藪の中。多くの被害者を出した戦争そのものを避ける術はなかったのか、被害を最小限に抑えることは不可能だったのか、そんな思いが脳裏を駆け巡るだけでした。

複雑かつさまざまな感情は未消化のままなのですが、どのような理由にしろ、歴史の時計の針を過去に戻すことは不可能です。私たちは日々、未来に向けて生き続けるばかりです。

そんな終戦六〇周年の本年、私たちの地域では「愛・地球博」が開催されています。私たちは、過去の歴史の流れを変えることはできませんが、将来に向けての新しい歴史を創ってゆくことは可能であると考えます。

安城市はこの万博を通じて、アメリカ、オーストラリア、デンマーク、コートジボアールの4カ国と、フレンドシップ事業を通してお付き合いをさせていただいております。こうした市民レベルの国際交流を通して、ささやかではありますが相互の国際理解が進むことを願い、あいち万博への参加・協力に努めて参りました。

8月5日デンパークにおいて、コートジボワール政府関係者と働く女性の懇談会が開催されました。

多くの市民の皆さまのあいち万博関連事業へのご協力を、心より感謝申し上げます。閉幕まで日も迫ってまいりました。あいち万博の成功と未来に向けての世界平和を願ってやみません。

安城市長 神谷 学

過去のメッセージ

お問い合わせ

企画部秘書課秘書係
電話番号:71-2201