更新日:2011年10月12日
全国学力・学習状況調査結果(平成19年度)
平成19年度全国学力・学習状況調査、安城市の結果について
平成19年4月24日に小学校6年生と中学3年生を対象に実施された全国学力・学習状況調査の結果の分析をしました。
安城市教育委員会では、今後さらに分析を継続し、本調査結果を国語、算数・数学における学習指導に反映させ、授業改善の取り組みをすすめます。なお、本調査で測定した力は学力の特定の一部分です。
1.調査への参加状況
| 学校種別 |
校数 |
参加児童生徒数 |
| 小学校 |
21校 |
1,851人 |
| 中学校 |
8校 |
1,631人 |
| 合計 |
29校 |
3,482人 |
2.教科に関する調査の結果から
全国学力・学習状況調査の対象であった小学校6年生と中学校3年生全体の状況を、全国公立学校全体の状況と比較して、教科別・区分別に「たいへんよくできている」「よくできている」「おおむねできている」「努力を要する」の4段階で示し、それぞれの教科で優れている内容と課題のある内容の一部を紹介する。
<小学校6年生の状況>
国語A(主として知識)「おおむねできている」
- 聞き手にとってわかりやすいスピーチにするために大切なことについての理解に優れている。
- 一文を二文の構成にして書き換えたり、話の要点を聞き取って効率よくメモを取ったりする力に課題がある。
国語B(主として活用)「おおむねできている」
- 情報の中から必要な事柄を取りだし、適切な文章に書き換える力に優れている。
- 取り上げられた事実がどのような理由で述べられているかについて、的確に読み、その理由を要約することは全国に比べてできているが、さらに正しく読み取る力を高める必要がある。
算数A(主として知識)「よくできている」
- 基本的な計算をしたり、三つの分数と小数の中で最大の数を見つけ、数直線上に表したりする力に優れている。
- 変化する2つの数量の関係や規則性を読み取る力に優れている。
算数B(主として活用)「よくできている」
- 図形の面積を求める式を作ったり、その式を利用して課題の説明をしたりする力に優れている。
- 買い物など生活の中で数学的な考え方を活用して問題を解決する力が全国に比べて優れているが、さらに、応用できる力を高める必要がある。
<中学3年生の状況>
国語A(主として知識)「おおむねできている」
- 手紙の頭語や主文の書き出しの語など、手紙の書き方についてよく理解している。
- 文脈における自然描写を的確に読み取る力に優れている。
国語B(主として活用)「よくできている」
- 作品の展開や心情の変化に着目して朗読したり、作品の内容や構成、表現上の特色を踏まえ、自分の考えを書いたりする力に優れている。
- 情報を読み取り、根拠を明らかにしながら、自分の考えが適切に相手に伝わるように書く力に優れている。
数学A(主として知識)「たいへんよくできている」
- 樹形図や表などを利用して場合の数を求める力に優れている。
- 円柱と円錐の体積について、よく理解している。
- 一次関数のグラフの傾きや切片の意味とグラフの特徴についてよく理解しており、数量の関係をとらえて連立二元一次方程式を立式する力に優れている。
数学B(主として活用)「たいへんよくできている」
- 情報を分類整理する力に優れている。
- 筋道を立てて考えることができ、数学的な表現を用いて説明する力に優れている。
- 問題解決の方法を数学的に説明する力に優れている。
3.質問紙調査の結果から(生活や経験について)
全国と比較して肯定的な回答(「している」「どちらかといえば、している」)をした児童生徒の割合が高いものと低いものの主なものを列記する。(質問数小学校:全99問中学校:全101問)
小学6年生の状況
- 学校以外で清掃活動(草取り、ゴミ拾いなど)へ参加したことがある児童の割合が極めて高い。
- 今住んでいる地域の行事に参加している児童の割合が高い。
- 家で食事をするときは、テレビを見ないようにしている児童の割合が高い。
- 今住んでいる地域が好きな児童の割合が高い。
- 学校のきまりを守っている児童の割合が高い。
- 勉強する時間は自分で決めて実行している児童の割合が低い。
- 学校以外で花を咲かせたり野菜を育てたりする、海、山、湖、川などで遊ぶ、体の不自由な人やお年寄りや困っている人の手助けをする、編み物や裁縫をするなどの体験のある児童の割合が低い。
- 近所の人にあったときはあいさつをする児童の割合が低い。
中学3年生の状況
- 家で学校の授業の予習をしている生徒の割合が極めて高い。
- 家で学校の宿題をしている生徒の割合が高い。
- 学校の部活動に参加している生徒の割合が高い。
- 家で学校の授業の復習をしている生徒の割合が高い。
- 今住んでいる地域の行事に参加している生徒の割合が高い。
- 家の人と普段(月~金曜日)、朝食を一緒に食べている生徒の割合が極めて低い。
- 学校以外で花を咲かせたり野菜を育てたりする、海、山、湖、川などで遊ぶ、体の不自由な人やお年寄りや困っている人の手助けをする、編み物や裁縫をするなどの体験のある生徒の割合が低い。
- 近所の人にあったときはあいさつをする生徒の割合が低い。
4.学力と学習状況との相関関係から
- 小学校の国語においては、学んだことを日常生活の中で使うことを通して知識の定着が図られ、活用する力は人とかかわる豊かな体験活動の中でこそ培われるといえる。教科学習だけではなく、豊かな話題を取り上げた教育活動を充実させていくことが重要である。
- 小学校の算数においては、いろいろな場面で資料を活用する機会を増やすことで知識・活用の力を高めることができると考えられる。したがって、そうした取り組みをいっそうすすめる必要がある。
- 中学校の国語の知識を高めるためには、学習習慣の確実な定着を図り、繰り返し学習を行うことが有効である。また国語の活用力は、総合的な学習をはじめとした新たな発見のある授業づくりや部活動などをはじめとするいろいろな人との活動(かかわり)と結びつきがあると考えられる。したがって、生徒たちが身近な生活と結びつけながら意欲的に言語活動に取り組める国語科授業の工夫や、学校の教育活動にとどまらず、生徒たちの生活環境全体で人とかかわる多彩な場の保障が大切である。
- 中学校の数学の力を高めるには、よりいっそう教科の学習内容と生活との関連を図ることや総合的な学習をはじめとして、新たな発見のある授業づくりをすすめる必要がある。